
麻痺(マヒ)について
麻痺ということなのですが、この麻痺というのは3つの症状である、「痛み・痺れ(しびれ)・麻痺」のうち、やはり一番重いもの、重症であるということがいえます。
そして、麻痺の回復には、やはり痛みや痺れ(しびれ)よりも、お時間が必要ということになります。
この理由について、少しご説明申し上げたいと思います。
麻痺というのは感覚の麻痺、例えば叩いてもその位置が分からないというように、感覚がないということですね。
それから運動をしようとしても、動きが悪い状態になります。
運動神経が麻痺しているということなのですね。
これは例えるならば、脳卒中・脳梗塞などの病気の方たちの回復を見ていただければよいと思うのです。
脳卒中などを起こされた方というのは、いわゆる麻痺の状態になります。
体がこわばってしまうという、その状態から回復するのに、私が診ている範囲内においては、私が治療をさせていただいて、最も早い例で4か月かかっています。
これが最も早い例なのです。
通常の場合には、5年、10年かかるというようにいわれているのですね。
これは正直なところ、長期戦になることを考慮したうえで、気長に治療を続ける必要があるかと思います。
それはなぜかというと、通常の方の場合、脳卒中や、脳梗塞になられてから、時間が長く経過しているということが根拠の一つとしてあげられます。
例えば、リハビリを例に説明しましょう。
一昔前は「絶対安静」とされていたのですが、今は「早期リハビリが大切」と方針が転換されるようになってきて、特にその中でも勧められているのが、「超早期リハビリ」というものです。
安静は一切せずに、超早期にリハビリをするというものです。
つまり、入院して運び込まれて手術が行われた、その次の日から、もうすでに動かすということをするのが一番いいというようにいわれているのです。
私は、当然そうだと思っていたのですけれども、筋肉や神経というものは使わなければ、すぐに退化してしまうのです。
そして、退化するのも早いのですが、ある程度回復するには、やはり時間がかかるのです。
そのためにも、やはり早期にまずトレーニングや正しい治療をしていただくという必要があります。
痛みの場合でしたら、わたくしの治療経験では、数十分で回復する例もあります。
しかし、麻痺の場合ですと、一日二日で取れるということはありません。
痛み・痺れ(しびれ)・麻痺という順番で、重症度が増しますから、麻痺がとれてくるという状態は、しびれ感や痛み感がともなってきてから回復してゆく、麻痺の状態がなくなってゆくということです。
つまり、悪くなってきたのと逆方向に進むということです。
今まで痛み・痺れ(しびれ)・麻痺という順番できたのでしたら、この麻痺がしびれ感をともない痛みまで戻ってきた場合は、あと少しで回復してゆけると考えていただけたら、希望が持てるのではないでしょうか。






